壁掛けエアコンは天井カセット式エアコンやダクト方式のエアコンに比べて音が静かで設置のしやすさや、メンテナンス性に優れています。
そんな利便性に優れた壁掛けエアコンですが、本体の大きさや意匠性、配管が視覚的なノイズとなりやすいという課題があります。
そのため、我々が手がける居住空間では、あまり採用することはありませんが、クライアントのご要望に応じて使用する場合があります。
ここではそのような場合において、壁掛けエアコンが空間に与える課題に対して我々がどのようなアプローチをするか、手がけた事例を2つご紹介します。
ケース1:沈め込みタイプ
NAGANO BRANCHLDKの写真です。 壁掛けエアコンは、意匠性の高い「risora (ダイキン)」を採用しました。 ここではエアコン自体を壁に50mm沈め込ませることで、本体の存在感をなくす試みをしています。
ケース2:化粧ルーバータイプ
南堀江リバーレジデンスでは壁掛けエアコンを壁面収納家具の上部に設置しました。 前面には収納扉と同じ色の取り外し可能なルーバーを設けることで、 エアコンを壁面収納の一部としてデザインに取り込みました。
我々はこのように設計で一手間を加えることによる、意匠性と機能性を兼ね備えた空間づくりを心がけています。