Facade
過去に行ったリノベーション事例の1作目としてONE DINING BLDG をご紹介します。
リノベーションにおいては、一般的に構造フレームを大きく変更することは難しいです。 しかし、デザインに創意工夫を加えることで、可能性は無限に広がります。 この建物のリノベーション前のファサードには避難バルコニーが設置されていました。 本社ビルの場合、ファサードはその企業の顔となるため、バルコニーがあることで軒が深くなってしまうのは好ましくありません。 そのため、バルコニーを室内に取り込み、全面ガラスのカーテンウォールを採用しました。 ガラスとスチールを使用したファサード構成により、力強さの中に気品を感じさせるデザインを実現しました。 このビルは1階を含め、階高があまり高くない構造ですが、1・2階を一体のカーテンウォールで構成することで、 本社ビルのエントランスにふさわしいデザインに仕上げることができました。
Plan
リノベーションの場合、企業の個性や特色をいろいろな方法で表現することが可能です。 その中で一番わかり易いのがファサードや来客者を迎え入れるエントランスです。 そこに企業としての特徴はもちろん、気品や品格を持たせることで、社員の士気を高めたり、 企業の一員としての自覚や誇りを持たせることができ、さらには業績アップに繋がります。 本物件は、テナントビルから本社ビルへのリノベーションであるため、 共用廊下が不要となり、広いロビーとその奥に打合せコーナーをレイアウトする事が可能となりました。 また、屋外避難階段を一部造り変える事で、直接裏通りへ避難出来るようにした。 基準階は、大通り側にあった避難バルコニーを裏通り側に位置変更する事で、ファサードを統一感あるものとする事ができました。