ダイリキ本社肥後橋内装 D HEADQUARTERS'93
YEAR: 1993.05
AREA:
TOTAL AREA:
STRUCTURE:
CITY: Osaka/Nishi

食肉販売業を営むダイリキ社が、本社機能を某オフィスビルの2フロアに移すことになった。 この2フロアを機能面でゾーニングし、9階を対外的ゾーン・8階を社内的ゾーンに動線を処理した。 特に9階においては、リクルート等、対外的にも企業イメージを重視し、企業理念に積極的な社風を意識して、企業の顔であるエントランスのあり方にも注意を払った。 EVホール部分はビルの共用部であるために改装は不可能である。そこで、企業イメージを形どったシンボリックな鉄の彫刻を設置し、色調・素材・照明による演出を凝らし、厳粛な雰囲気を創り出している。 エントランス・受付ロビー・秘書室間のパーティションはクリアガラスによって機能的には仕切られているが、視覚的な拡がりを保ち、受付側・秘書室(社長)側相互の干渉的機能を備えている。 各ゾーンの間仕切壁はすべて、システム化したパーティションで成り立ち、将来的にも転用を可能としている。機能面のみ先走りしがちな日本のものとは異なった欧米のセオリーを採用し、メンタルな部分にも配慮した雰囲気のあるオフィスとなっている。