0 石橋清志建築設計事務所
K HOUSE-YAO 1
YEAR: 1989.05
AREA:
TOTAL AREA:
STRUCTURE:
CITY: Osaka/Yao

周辺に田園の残る長閑な住宅街で、600m2というゆとりある敷地に設計した住宅である。 周囲環境から自然に導かれる石積みの低い塀の内側には、庭を中心として、型枠コンクリートブロック造による1棟のドームとボールト屋根を持っ2つの長方体をコの字型に配している。 オーナーが「日常の生活を大切にした空間」を要望されたため、居間を中心とした生活スタイルを基盤とし、機能的要素である水廻りを通過点として、「活動」「くつろぎ」の場である居間と、「休息」の場である寝室のアクセスを容易にした。 居間を含む生活のメインゾーンであるドームは、壁で隔てることなく天井高6mのゆとりある空間を確保している。 離れにはゲストルームと和室を設けており、この和室は、外・内部を共有する型枠コンクリートブロック造の壁を持っことにより、伝統的手法を用いた「和」の精神性との新たな調和を生んでいる。 これらは単独のアプローチを持ち、中庭を介することにより、母屋側からのプライバシーも守られている。