YEAR: | 1998.08 |
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CITY: | Osaka/Chuo-ku |
この建物は、昭和40年に建てられたビルのリニューアルである。 敷地は、雑居ビルが点在する長堀通りを一本北に上がった角地であり、その近辺は、クリスタ長掘の完成により、新しく整理された街へと変わりつつある。 バブル崩壊後の現在、われわれ建築家は社会的資本を単に減らすだけの建築ではなく、いかに資本を充実させる建築を生み出すべきかを考える時代を迎えている。 そういう意味で、このビルは構造上問題のない建物を再生させた成功例である。 建物を再生させることは、さまざまなメリットを生み出す。 まず、工期の大幅な短縮、旧法規に従い計画できる。そして最大のメリットはコストの大幅な削減である。このビルにおいては、新築にかかるコストのおよそ1/2程度におさまっている。